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SNSで話題沸騰の映画『若おかみは小学生!』公開記念トークイベントで高坂希太郎監督が語った制作秘話をレポート!

ライター:編集部/小田サトシ
2018年10月9日更新

「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を誇る人気シリーズ『若おかみは小学生!』(原作:令丈ヒロ子・絵:亜沙美)。4月よりテレビ東京6局ネットにてTVアニメも放送されたが、数々のスタジオジブリ映画で作画監督として活躍した高坂希太郎が『茄子 アンダルシアの夏』以来15年ぶりとなる劇場公開作の監督を務めた劇場版『若おかみは小学生!』が9/21(金)より公開中。その公開記念トークイベントが10/5(金)に東京・新宿バルト9にて行われた。

公開するやいなや、TwitterなどSNS上では映画『若おかみは小学生!』を絶賛する感想が多数アップされ、公開から3週目を迎える現在でもその勢いはとどまるところを知らない、どころかますます増してきており、口コミ効果でさらなる広がりを見せようとしている。その盛り上がりの最中に開催されたトークイベントには、高坂希太郎監督を始め、齋藤雅弘プロデューサー(DLE)、豊田智紀プロデューサー(マッドハウス)が登壇し、制作にまつわる貴重なエピソードの数々を語ってくれた。平日にもかかわらず熱心なファンが集結しフルハウスとなった劇場はときおり大きな笑いに包まれ、自然に拍手も起きるなど大盛り上がり! 観客からの質問タイムも設けられ、熱のこもった鋭い視点の質問や要望が飛び出す一幕も。そんなトークイベントの気になる内容を、一部抜粋してお送りしちゃいます!

 

メイン

▲主人公・おっこ(関 織子)とユーレイのウリ坊

 

 

(監督へ)15年ぶりに劇場版映画の監督を務められましたが、作品が完成して順調に公開が進んでいる状況ですが、今のお気持ちはいかがですか?

 

高坂「最初にこの話をいただいた時に、ちょっと抵抗感があって、児童文学というものにあまり触れてこなかったし、目の大きなキャラクターにも接点がなかったので、「なんで私が若おかみ…」という感じで引き受けたんですが(笑)、やってみたら原作も良く出来ているお話だったので惚れ込んでつくっていました。原作のファンをターゲットにつくり、何とか形にしました。」

 

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▲高坂希太郎監督

 

 

(プロデューサーのお二人へ)プロデューサーとして役割はどのような部分を担われているのか教えていただけますか?

 

齋藤「僕が製作委員会とかビジネス周りのプロデューサーを担っていました。」

 

豊田「マッドハウスの現場で高坂さんやTVシリーズのスタッフと一緒に現場を回していました。」

 

 

本作はテレビシリーズとの連動などいろいろ仕掛けがある作品ではあったと思いますが、どんな狙いがあったのかも教えて下さい。

 

齋藤「原作は非常に人気のある作品ではあったんですが、(発売から)少し時間が経っているという所もあったので、まずは『若おかみは小学生!』の映像化を盛り上げようという事で、劇場版とTVシリーズをセットで動かしました。当初は劇場版を先行にして動かしていたんですが、後からTVもあったほうがいいよねという話になり、割と軽い感じで決めちゃったんですが、同時並行で製作するというとんでもない大変な事になりました(笑)今回は、マッドハウスさんに劇場版とTVシリーズの両方をお願いしたんですが、それぞれ違うチームでつくっているので、当然、劇場版は高坂さんなりの色が出ていて、TVシリーズは増原監督と谷監督の解釈で違う展開なので、ひとつで二度おいしい作品になっています。」

 

豊田「正直に言うと、劇場版の制作がスタートした段階で、TVシリーズの話もあったんですが、具体的にどうするか決まっていなかったので、高坂監督には普通に一本つくって下さいとお願いしました。それから一年程経って、TVシリーズを動かす事になったんですが、TVのスタッフには劇場版につなげるなど考えずに、TVシリーズとして割り切ったものをつくっていきましょうと言いました。TVシリーズの方が去年の夏くらいからアフレコがスタートしていて、高坂さんには、最初のアフレコシーンだけ見ていただきました。」

 

高坂「(TVシリーズと劇場版のすり合わせについては)雑談程度には向こうの監督と話はしていましたが、特に作品に踏み込んだ話というのはなかったですね。」

 

 

劇場版とTVシリーズでキャストが被っている役に関しては、どのようにキャスティングしたんでしょうか?

 

豊田「キャスティングに関しては、音響製作の担当者が同じだったので、監督たちも交えて、誰にしようか話が進みました。小林星蘭さん他メインキャストはオーディションで選び、サブキャストは音響製作側から何名か提案いただいて、監督たちが人選していきました。」

 

 

公開直後、大人でも泣けるなどSNS上では大絶賛が続き、ツイッターのツイート数でも映画カテゴリーで1位をとるほどの盛り上がりぶりです。会場にも大人のお客様がたくさん駆け付けていただいています。この盛り上がりを受けて、今のお気持ちを教えてください。

 

高坂「本当につくって良かったなとしみじみ思っています。原作ファンに訴求すればいいなと思っていたので、色々な方のご意見やアドバイスをいただきながらつくった、奇跡のような作品だと思っています。原作者の令丈さんのアドバイスもありましたし、吉田玲子さんの素晴らしい脚本や、プロデューサーの意見などもまとめてつくった作品でした。自分だけでつくっていたら全然違うものになっていたと思うので、本当にタイミングよく色んな人の意見を統合することができて良かったと思っています。」

 

齋藤「(監督の話を聞いていて)ダビングが終わった後に、最後にシーンを付け足したいんだと言われた時は、さすがに止めました(笑)高坂さんの目指すフィルムを尊重したいなという気持ちでいました。児童文学が原作で、小学生の特に女の子に人気のある作品なんですが、男女問わず幅広い年齢層の方に受け入れられて、形にして世に送りだして良かったなと思います。」

 

豊田「スタートした時は色々なスタッフに「高坂監督がこれをやるの?」と言われ、それから3年かかって出来上がって、感無量です。ありがとうございます。」

 

 

(監督へ)グローリー・水領は未来のおっこをイメージしているとおっしゃていますが、当時、原作を読んでいたおっこ世代の読者がグローリーに成長したという意味なんでしょうか?

 

高坂「そこまでの意図はなかったんですが、色んなお客様が来るので、統一感に欠けるという面があると思うんですね。そういう意味合いから、ある種、内容を現在のおっこ・未来のおっこ・過去のおっこにしたら統一感がでるんじゃないかという意識でつくりました。」

 

 

グローリー・水領はアニメファンにすごく人気がありますが、その辺りは意識されていたんですか?

 

高坂「仕掛けにうまく引っかかってしめしめと思っています(笑)彼女の色々なメイクにもちゃんと反応してくれて嬉しいですね。最初に露天風呂のシーンで眉毛をなくした方がいいんじゃないかと思ったんですが、それは女性スタッフに止められました(笑)」

 

 

温泉プリンの元ネタになったカラオケバー「フレンズ」のママの起用理由を教えてください。

 

高坂「スピンオフも含めて原作ファンに訴求したいなという下心があり、当初からターゲットにしていたので作品に盛り込みました。」

 

 

原作はエピソード数も多いですが、ストーリーを選ぶ基準や泣く泣く諦めたエピソードはありましたか?

 

高坂「90分厳守と言われていて、シナリオ段階では、お客さんとして秋に稲田老人が来る予定だったんですが、絵コンテの段階で入れられないという事になり、最終的には稲田老人の要素もミックスした木瀬親子が来るという事になりました。」

 

豊田「最初に高坂さんがプロットを書いて、その段階では藍竜もいたんですが、作品には入らない事がわかり、なくなりました。」

 

高坂「思いついたイメージをどんどん絵にしていきました。話すよりも絵に描いた方が説得力があると思い描きました。エンディングでイメージボードが使われているんですが、人前に出すための絵ではなかったので最初は反対したんですが、最後は押し切られました(笑)でも今は良かったなと思っています。」

 

 

「ホモ・デウス」の原書の表紙が登場していて大変驚きましたが、登場させた経緯はありますか?

 

高坂「「サピエンス全史」で好評だったユヴァル・ノア・ハラリさんの著書なんですが、真月の未来へ思考を巡らせるというキャラクター性を表現する意味で、キャッチャーかなと思い、こっそり仕込んでおいたんです。でも、見つかって権利問題になりました(笑)」

 

豊田「高坂監督に「消しましょう」と言ったら、「嫌だ」と言われました(笑)」

 

齋藤「ビデオ編集を何日かやって、最終日の午前中に原作者のハラリさんから使用許諾のメールを直々にいただきました。どのシーンに出てきたか分からない方は、二度三度と見てほしいですね(笑)」

 

 

 

トーク終了後、取材陣へのフォトセッションを挟んで、最後に高坂監督からファンへのメッセージも。

 

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▲(左から)司会を務めた前田久氏、豊田智紀プロデューサー、高坂希太郎監督、齋藤雅弘プロデューサー

 

 

高坂「本当に皆さんご覧頂きありがとうございました。皆さんのご支援があれば、追加カット(の収録)もあるかもしれません。よろしくお願いいたします」

 


 

 

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映画『若おかみは小学生!』全国公開中

 

原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)

監督:高坂希太郎、脚本:吉田玲子、音楽:鈴木慶一 他

キャスト:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一 他

主題歌:藤原さくら「また明日」(SPEEDSTAR RECORDS)

製作:若おかみは小学生!製作委員会

アニメーション制作:DLE、マッドハウス

配給:ギャガ

 

【STORY】

小学6年生のおっこ(関織子)は交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する花の湯温泉の旅館<春の屋>で若おかみ修業をしています。どじでおっちょこちょいのおっこは、ライバル旅館の跡取りで同級生の“ピンふり”こと真月から「あなた若おかみじゃなくて、バカおかみなの!?」とからかわれながらも、旅館に昔から住み着いているユーレイのウリ坊や、美陽、子鬼の鈴鬼たちに励まされながら、持ち前の明るさと頑張りで、お客様をもてなしていくのでした。

いろんなお客様と出会い、触れあっていくにつれ、旅館の仕事の素晴らしさに気づき少しずつ自信をつけていくおっこ。やがて心も元気になっていきましたが、突然の別れの時がおとずれて——。

 

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◆予告編

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