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『ハイパーホビー Vol.10』連動企画! RIDER CHIPS 寺沢功一 パンドラボックスインタビュー

ライター:吉川剛史
2018年8月3日更新

RIDER CHIPSの新曲『Law of the Victory』と、仮面ライダーGIRLSの新曲『Build Up』が、『仮面ライダービルド』の挿入歌としてクライマックスを盛り上げる! 「仮面ライダービルド パンドラボックス型CDボックスセット」が9月5日に発売されるのを記念して、『ハイパーホビー Vol.10』では2つの仮面ライダー公式ユニットの対談を掲載している。ここでは対談に参加できなかったRIDER CHIPSのベーシスト、そして『Law of the Victory』を作曲した寺沢功一さんのインタビューを掲載!! 作曲秘話はもちろん、RIDER CHIPSへの思いも語ってくれた。本誌掲載の対談記事アザーカットも合わせてどうぞ!!


01

 

 

自分の中から出てきたものがどんどん変化していくのが楽しい

 

HH 『Law of the Victory』は作曲のテーマが“メタル”だったそうですね?

 

寺沢 そう。テーマが“メタル”だったので、メタルミュージシャンとして最高のものを出せたらと思いましたね。激しいバトルソングが欲しいということでの“メタル”だったみたいですけれど、「メタル」と聞いたら「俺ががんばらないといけない」って気合いが入りました。

 

HH 具体的に仮面ライダービルドが戦っているイメージで作曲を?

 

寺沢 あまりビルドにはこだわらず、僕が幼い頃からずっと観てきた仮面ライダーの格好良くて強いというイメージを踏まえて作ろうという感覚でした。

 

HH これは歌詞と曲、どちらが先ですか?

 

寺沢 曲が先ですね。

 

HH 一番最初に思い浮かんだメロディはどこですか?

 

寺沢 最初のAメロで、そこから徐々に膨らませていった形です。場合によってはサビからのこともありますけれど。今回はAメロから順に。

 

HH 曲の出だしから全開ですね。

 

寺沢 そうですね。イントロから“キメ”があるほうが戦闘シーンらしくなると思って、激しくて、速くて、強く、を意識してます。

 

HH 作曲のときもベースを使うんですか?

 

寺沢 ベースだったりギターだったり。今回はギターだったかな。でも電車の中やトイレで鼻歌を歌って「これだ!」ってスマホに録音したりもしてます。メロディが入ってない状態でも格好良くないとダメなので、格好いいコード進行をざっくりと決めておいて、それに合うメロディラインを後から作っていきます。メロディラインでコード進行を変えることもありますけど。

 

HH バトルソング、メタル、ということもあるのでしょうけれど、激しいリズムですね。

 

寺沢 作曲の段階では本当にシンプルなんです。もちろんアレンジャーさんのアレンジがあって、後はJOEなり、よっちゃん(野村義男)が、餅は餅屋で僕が思っている以上のことをやってくれるんですよ。

 

HH 最終的に寺沢さんの思い通りなものになっているんですか?

 

寺沢 それ以上になるんですよ。僕の中にはないアイデア、アレンジが出てくるので、さすがプロだな、面白いなって思いますね。人によってはかっちりと作る人もいますけど、僕は自分の中から出てきたものがどんどん変化していくのが楽しいですね。

 

HH やはり仲間がいるバンドならではなのでしょうか?

 

寺沢 そうですね。CHIPSはもう18年になるのかな。CHIPSはずっとこだわっているんだけど、必ずみんながスタジオに集まって収録するんです。今どきはそれぞれが家でレコーディングすることが多いんだけど。それがすごく楽しいんですよ。

 

02

 

 

『仮面ライダービルド』ならではの実験ですね

 

HH 作曲で一番ご苦労された部分、悩んだ部分は?

 

寺沢 曲を作るときはいつもサビのCメロですね。サビメロは何パターンかあったかな。曲の中で一番大切なところでもあるので。

 

HH Bメロがサビかと思ってました……。

 

寺沢 そうそう、音域的にはBメロが一番高いと思う。僕の今までの曲って、A、B、Cメロって順番に音域が一番高くなるんですけれど、今回はちょっと変えました。実験的っていうとオーバーかも知れないけれど、今までのスタイルとちょっと変えて、たまにはこういうのもありかなって。メタルがテーマだけれど、でもメロディはメタルじゃないなって僕は思っているんです。だからそのパターンでいくとサビでガーッといくのがメタルのスタイルだけれど、今回はサビではガーッと行かずにメロディをしっかり歌って言葉を伝えるって言うのが頭の中にありましたね。だからBメロの音域が高いからサビっぽく聞こえるかも。

 

HH カラオケで気持ちよく歌えるのがBメロかなと。

 

寺沢 そうですね。Bメロで叫んで、Cメロで落ち着いてしっかり歌って聴かせる意識ですね。

 

HH Rickyさんに歌うときのオーダーは?

 

寺沢 ないです。とにかく感じるままに歌ってくれれば。若手のバンドだったらそういうのはあるかも知れないけれど、みんなベテランですからね。最初のイメージと違ってもそれはそれで格好いい。ベテランの集まりなので、化学反応を楽しみたいと思ってアレンジはそれぞれの感性に任せました。

 

HH 思っていたのと違う化学反応を示したのはどこですか?

 

寺沢 まさしくBメロかな。僕がイメージするメタルじゃなくてRicky節になっていて、これはこれでいいなって。あまり僕のスタイルに凝り固まらず化学反応を楽しむ、『仮面ライダービルド』ならではの実験ですね。格好いい新しいスタイルのメタルソングが完成したと思います。

 

HH うまいまとめ方ですね(笑)

 

寺沢 うまかったね!!

 

03

 

 

みんなに会うと「帰ってきた感」があるんです

 

HH 寺沢さんにとってRIDER CHIPSはどのような存在ですか? ソロ活動やさまざまなアーティストの作品への参加、「ROCK STAR MUSIC SCHOOL」の講師などもされていますが。

 

寺沢 CHIPSは今までやっているバンドの中で一番長くなっていると思う。一年中ずっと活動しているわけじゃないけれど、レコーディングやライブでみんなに会うと「帰ってきた感」があるんです。自分の家のリビングでレコーディングしているような感覚。

 

HH やりたいことができている感じですか?

 

寺沢 そう。よっちゃんが音楽性をすっごく持っている人だから、意外な注文があったりして「俺にできるかな?」っていうのがあったりして、自分を高めてくれる学校のようなところでもあるし、すごく刺激もあって、でもアットホームな落ち着ける場所でもあるのがCHIPS。

 

HH 18年経って、もはや解散する気配がないですよね。

 

寺沢 あのね、僕の周りや、よっちゃんやJOEにしても、1回で終わると持っていたらしいんだけど、僕は全然そうじゃなくて、いい感じのバンドが結成できたな、これは長くやったら面白いんじゃないかなって思ってました。最初、仲のいいフェルナンデス(楽器メーカー)の人から電話がかかってきて。「仮面ライダーのバンドをやるんだけど、てらちんやるか?」って聞かれて「やるに決まってるだろ!」って。ちょうどそのとき雑誌の『仮面ライダークウガ』のオダギリジョーのインタビュー記事を読んでいて電話があって「やるよ!」って(笑)。そのときの電話の話で「1回だけ」とかそういう話はなかったし「企画もの」という話もなかったから、僕は普通にバンドを結成した感じでいましたね。

 

HH 18年経ってこれからの展望はいかがですか?

 

寺沢 健康に気をつけたい(笑)。今年、痛風が出ちゃって大変だったんですよ。飲み過ぎなんですけれどね。よくミュージシャンで僕らくらいの歳になるとブルースとかになって「枯れてきていい感じになってきたね」とか言われているけれど枯れちゃダメでしょ。もちろん年齢を重ねればいろいろな変化はあるけれど、内面的な音楽に対する気持ちや仮面ライダーに対する気持ちはまったく変わっていないので、さらにアグレッシブにいけたらいいなと思ってます。

 

HH では健康に気をつけてください。

 

寺沢 飲み過ぎに気をつけます(笑)。

 

04

▲寺沢功一(てらさわ こういち)

1963年7月5日生まれ。RIDER CHIPSのベーシスト。

「ROCKSTAR MUSIC SCHOOL」代表。

ソロとしても活躍するほか、さまざまなアーティストの作品にも参加する。

 

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