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マット・デイモンの大先輩!? 桜井浩子が映画『ダウンサイズ』を語る!

ライター:キャラクターランド編集部/阿部 雄一郎
2018年3月7日更新

 現在全国大ヒット公開中の映画『ダウンサイズ』。人口や環境問題を解決すべく、人間を13センチにダウンサイズする技術が発明された世界のお話なのだが、一部で『ウルトラQ』第17話「1/8計画」に設定が似ていると話題になっている。なんと、この度「1/8計画」の中で、1/8サイズにされてしまった江戸川由利子 役を演じた桜井浩子さんに、『ダウンサイズ』を観ていただき、お話をうかがった。50年以上も前に同じようなシチュエーションを演じた桜井さんは、どんな感想を持つのでしょうか?

01HH 作品を観ての感想をお願いします。
桜井 深いお話ですね。予告編ではドタバタものに見えたのですが、本編を観ると、前半と後半では全然違う印象の作品になっていて飽きない作りで、すごく面白かったです。

HH 深い内容のお話なのですね。
桜井 後半は人間ドラマなんです。前半は小さくなった人と大きいままの人の、画面の中での対比がたくさん出てきましたが、ホン・チャウが演じるノク・ラン・トランが出てくるあたりからドラマ性が濃くなって、世の中の方向性だとか社会事情はどうなのか、という話になり、すごく面白かったです。ただ『ウルトラQ』の「1/8計画」のような特撮を期待している人には、後半は驚きの展開になるかもしれないですね。

HH 小さくなった世界の話になってしまうから。
桜井 そう。大小の対比の画は少ないんです。『ウルトラQ』では、大きな鉛筆やカメラ、電話との対比が見られました。そういうものが前半では出てくるのですが、後半はストーリーに引き込まれていきます。人間とはこうあるべきだ、という感じの。ノアの方舟にあなたは乗りますか? といった考えさせられる場面もあり、面白かったですよ。監督が描きたかったのはそういうテーマなのではないでしょうか。

02

HH 特撮的な見どころ、桜井さんの目でご覧になってすごいなと思ったところはありましたか。
桜井 桜井個人ではなく、江戸川由利子を演じた人間としては、由利子が小さくなったときは、そのままシューッと小さくなったのですが、この作品では、小さくなるための準備で、髪の毛を全部剃ったり金歯を抜いたりとか、小さくなるための条件がリアルに表現されています。なおかつマット・デイモン演じるポール・サフラネックの奥さんが、「私はあなたについていかないから」って、小さくなるのをやめるんですよ。ひどいなと思いましたが、泣きながら「ごめんなさい」って言うシーンがあって、フードを被っているのですが、頭はつるつるで眉毛も片方剃られている。そういうリアルなシーンを観ると、「そうだよな」と思いました。女としては、すごく素に戻って同情しちゃいましたね。この役はごめんなさい!  かな。由利子の場合、髪の毛を剃るなんて、30分の中ではできないですよね。でもそれは今の時代ではツッコミどころ満載で、ありえないよねってなる。本作のほうがよりリアルでちょっと怖い。少し不気味だし。小さくなる時も裸で、たくさんの人が並んで寝ている。そして普通サイズの人が小さくなった身体を1体ずつ、ペッペッとヘラみたいなのですくっていくのですが、その表現がすごいと思いましたね。小さくても人間なので、そーっとあつかっているところがリアルでした。

HH 途中からは人間ドラマになるんですね。
桜井 すごく引き込まれます。考えさせられるところもあるし、人間ってこうだよねって感じるところもあります。二度観てもいいなと思う作品です。実はこの取材の話をいただく前に、知り合いと『ダウンサイズ』を観にいく約束をしていたんです。結局私だけ試写で先に観てしまったので、「桜井さんは観たからもういいですか?」って言われたのですが、もうちょっと深く観たいからまた観に行きます。『ウルトラQ』とのつながりでいうと、小さくなったマット・デイモンがバラの花を持ってくるところが、「もうマンモスフラワーだ!」って思わせたり。小さくなったあと、奥さんに別れると言われて離婚届にサインするのですが、小さくなっているからサインが小さいんです。それを「もっと大きく」って言われて大きく書くのですが、「1/8計画」で由利子が”さようなら”って書いたシーンと重なりました。もしかしたらこの作品の監督は「1/8計画」を観ていたのかなって思わせました。伺ったところ観てないそうですが、世界観が同じですね。自分が演じたからすごく身近に感じました。面白かったです。またマット・デイモンの芝居がわざとらしくなく、普通に振る舞うので、違和感なくスッと入っていけます。ナチュラルな芝居がすごくいい感じでした。

HH 設定は奇抜だけど、しっかりした人間ドラマがあるのですね。
桜井 物語の導入が約13センチの人間で、そこに特撮好きな人たちは惹きつけられると思いますが、そこから怪獣特撮のような戦いが始まる世界ではないので、映画が好きな人間は面白いです。特撮や戦闘が大好きな人は「え?」って思うかもしれない。西條康彦さん(『ウルトラQ』戸川一平 役)と一緒に観に行こうと思っているのですが、彼がこの映画を観たら何て言うか楽しみです。また円谷一さんだったらもう一度、新しく撮りたかっただろうなと思いました。

HH 『ウルトラQ』はそれぞれのエピソードで映画が1本作れてしまうくらいの要素があるということですよね。
桜井 当時製作に関わっていた方たちが、いかにすごかったかということですよね。当時私なんか、「何だろうな、このおじさんたち?」って思っていましたが、悪いことしちゃった(笑)。

 

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