大人気漫画 『ワンピース』 麦わら海賊団は四皇の一人シャーロット・リンリンー通称 ビック・マム と遂に激突!
彼女が四皇になった歴史・背景などについて考察することで見えてくる今後の展開を、大胆予想していきたいと思います。
ルフィ達が今後の闘いをいかに解決するのか?
ビック・マムの根本から見えてくる、ビックマムの本質は、『ワンピース』全体のテーマである人間とは?という問題の一つではないでしょうか?
ビックマムを考察することで、今後のルフィとビックマムの闘いも予想できるのかなと思います。
さっそく、『ワンピース』という作品をビックマムの観点から考察していきたいと思います。
最後まで楽しんでいただければ嬉しいです。
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シャーロット・リンリン(ビック・マム)の生い立ち
シャーロット・リンリン(ビッグマム)かわいすぎかよ。
とにかくホールケーキアイランドの世界観が大好き!
ママに寵愛されて、ホーミーズ達に囲まれて暮らしたい。#ワンピース pic.twitter.com/hZt98XPIMl
? 46チャンネル (Shiro) (@4shir6) 2017年5月29日
巨大な子供の悲劇
ごくごく普通の両親から生まれたシャーロットでしたが、5歳ですでに5mの巨体になっていました。
彼女は無邪気に遊んでるだけなのですが、巨体で無邪気に遊ばれて村が破壊されてしまいます。
こうして、何も悪気のない子供だったシャーロットは追放され、親に巨人国『エルバフ』に捨てられました。
何も悪いことしていないのに、ただ食べて遊んでいただけなのに?
シャーロットは、ただただ寂しかったのではないでしょうか?
育ての親カルメルの出会い、羊の家へ
シャーロットは、エルバフで種族や身分に囚われずに子供を育てるマザー・カルメルの運営する孤児院『羊の家』に引き取られました。
カルメルの辛抱強い対応で、共同生活を送れるようになったシャーロットは、心からカルメルが大好きでした。
しかし、冬至祭の準備のための断食中に、セラムというお菓子を衝動的に食べ始めた時『食いわずらい』という発作を起こしました。
『食わずらい』は食べながら理性を失い、周りの物を破壊していく発作で、エルバフの村を破滅させてしまいます。
発作を起こしたシャーロットを処刑しようとした巨人兵ヨルルをも、死亡させてしまったのです。
発作は巨人族の所有していた大量のセラムで収まりましたが、カルメルとシャーロットはエルバフを離れざるを得ませんでした。
別の島で再開した『羊の家』での暮らしで、再び幸せは続くと思われましたが…。
マザー・カルメルの正体
- 集めた子供を売り飛ばす悪人でした。
- 超人系悪魔の実『ソルソルの実』の能力者
シャーロットは、カルメルの真の姿を知りません。
しかしカルメルが能力者だったことは知っていて憧れていたようです。
シャーロットは、彼女の誕生日にカルメルが売り飛ばす予定をたてていました。
誕生日に大好きなセムラを食べていたら、誰もいなくなった
カルメルや仲間が用意してくれたセムラで作ったクロカンブッシュで、シャーロットは誕生日をお祝いされます。
シャーロットは幸せの絶頂にいました。
嬉しすぎて涙を流しながら夢中でクロカンブッシュを食べて、気が付くと…
誰もいなくなっていました。
そして、カルメルの『ソルソルの実』の能力を使えるようになっていました。
カルメルや仲間たちはどこに?
シャーロットは気づいたのでしょうか?
それともその事実を受け止めきれないまま、真実を拒否してしまったのでしょうか?
シャーロットは、カルメルと仲間たちをクロカンブッシュとともに食べてしまったのだと考えられています。
シュトロイゼンとビック・マム海賊団を結成
この誕生日の悲劇を観ていた者がいました。
シュトロイゼンです。
彼は独りで途方にくれていたシャーロットに声をかけ、海賊団を結成しました。
海軍や世界政府の懸賞金は5億ベリーに跳ね上がりました。
自分の言うことをきくこと、お菓子を要求した分だけ差し出すことで、地域の安定を保障するという取引で、ビック・マム海賊団は勢力を伸ばしていきました。
ビックマム海賊団の勢力範囲は『トットランド』と呼ばれています
大家族にこだわるビック・マム
- 43人の夫との間に、子供が85人!
- 『息子46人』『娘39人』
基本的に、『夫』には執着がないようで、子供たちとの関係に重点を置いている傾向があるように思えます。
孤独を知っているビックマムは、お菓子への執着といっしょに『家族』の確固たる信念を血縁に求めたのではないでしょうか。
しかし、子供といえども愛情には強弱があり、お気に入りでなければ捨て置かれるだけでなく、虐待も躊躇なく行っています。
ビックマムの幼少時代が明らかになった今、心が痛くてしかたありません。
彼女の原風景はどこにあるんでしょうか?
ビックマムの悲痛を、ビックマム自身が自分の子供にも植え付けているいることに気が付いていないのが、悲劇的でしかないのです。
ビックマムの愛情を受け止めた子供とそうでない子供ーそのねじきれた関係は、悲劇的でしかありません。
ビックマムの能力
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? ぽんひろ…2 (@majesta___2) 2017年11月2日
ソルソルの実
ビックマムの『ソルソルの実』の能力は、さすがに四皇だけあって、強力です
- 人の魂を自在に取り出すことができる。
- 取り出した命を無機物に移すことで、擬人化することができる
- 擬人化したものたちを『ホーミーズ(homies)』と呼ぶ
- トットランドの住民は半年に一度、一か月分のソウルをビックマムに支払っている
これで、ビックマム海賊団の勢力が実力以上に勢力を広げることができるということになりますよね(実力だけだって相当な勢力だと思いますが)。
継母への未練がビックマムの弱点?
ビックマムの娘・プリンとの政略結婚のために連れ去られた、麦わら団の料理長サンジを連れ戻すため、ホールケーキアイランドに乗り込んできたルフィ。
しかし、四皇の一人であるビックマムはあまりにも大きな敵です。
命を操る実を持つビックマムに隙はあるのか?
ビックマムが知らない真の愛情に、ビックマムが触れることです。
愛してくれていたはずの親に捨てられたシャーロット・リンリンは、親の愛をマザー・カルメルに埋めてもらいました。
しかし、マザー・カルメルの愛情は偽物でした。
ビックマム自身には、いまだに自覚がありません。
心のどこかで、自分を裏切ったマザー・カルメルを憎む気持ちが湧き出そうになる葛藤と常に戦ってるのではないでしょうか?
ビックマムは、そんな心の奥の真実と向き合えないー向き合うことが自分の否定であるからこそ、マザー・カルメルを崇拝し、彼女の写真を据えた主賓席のお茶会を開くのではないでしょうか?
マザー・カルメルと仲間たちがお祝いしてくれた楽しかった誕生会。
愛すべき母との最期の日。
ビックマムがお茶会を開くのは、『だれもいなくならない楽しいお茶会』を開いて、あの日、最高に幸せから転げ落ちた孤独を埋めるために開かれているのではないでしょうか。
マザーマムは無自覚でも、心のどこかで知っているのだと思います。
マザー・カルメルがいなくなったのは、自分が原因であることを。
そして、さらに言えば、マザー・カルメルが裏切っていたこともビックマムは心の奥底でしっていたのではないでしょうか。
だからこそ、最高に楽しい誕生日にマザー・カルメルはいなくならなければいけなかったのです。
マザー・カルメルの裏切りを実行させることを、ビックマムは許さなかったのだと思えてしかたがありません。
マザー・カルメルを抹殺した自分を認めた時、ビックマムは自分の存在意義すら否定することになります。
ビックマムにとって、マザー・カルメルこそが唯一の弱点なのだと思います。
全ての感情が交錯するお茶会とは?
『なんて美しい瞳なんだ』
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? @PLACE (@PLACEminami2) 2017年8月3日
ビックマムは、娘プリンとサンジの結婚式を兼ねたお茶会を開催します。
しかし、このお茶会には裏がありまくりです。
ビックマムはサンジ殺害計画をプリンに命じていましたし、サンジを助けるためにルフィもお茶会をめちゃくちゃにする計画をたてていました。
主賓席のマザー・カルメルの写真が保証人のごとく、サンジとプリンはお茶会で結婚の儀式を進めていきます。
誓いのキスのためサンジがプリンの前髪をそっとよけた時、プリンの三つ目が現れました。
プリンはビックマザーからそのタイミングでサンジを撃てと命令を受けていました。
しかし。
サンジはプリンはおろかマザーマムを凌駕する言葉を発しました。
『なんて美しい瞳なんだ』
劣等感しか持ってなかったプリン。
三つ目を馬鹿にした子供を殺した過去を持ち、母のビックマムも、第3の目を隠すように命令していました。
真実の心からの言葉にプリンの三つ目から涙がこぼれ、サンジに銃を突きつけることができません。
命令に反する娘に激怒するビックマム。
ウエディングケーキの破壊
サンジ奪回のために、ルフィはウエディングケーキから飛び出して、お茶会をぶち壊す作戦を決行します。
ウエディングケーキを楽しみのしていたビックマムは激怒。
そして、ルフィたちは更なる攻撃に出ます。
ひび割れたマザー・カルメルの写真
ウエディングケーキを壊されて、激怒のあまり理性を失いかけてるマザーマムに、お茶会の主賓席のマザー・カルメルの写真をたたき割って、見せつけました。
ひびの入ったマザー・カルメルの写真を観たビックマムは、食いわずらいと違う発作を起こしました。
マザーマムの叫び声でした。
全ての者の鼓膜を破りそうになって、動けなくなります。
マザーマムは叫び続けながら、崩れ落ちました。
その時、どんな攻撃でも傷一つできなかったマザーマムの膝が傷つきました。
混乱のお茶会はホール城の崩壊へ
お茶会出席者のカタクリ達が戦闘態勢に入り、サンジを奪回したルフィ達は、サニー号へ向けて逃げ始めます。
ホールケーキ城がビックマムの持っていた『玉手箱』が爆発して、崩壊を始めます。
そして、ビックマムは『食いわずらい』を発症します。
ウエディングケーキを食べ損ねたことで発症した『食いわずらい』を止めるには、大量のウエディングケーキを食べさせるしかありません。
人格が分裂したプリン
プリンは、二重人格になっていました。
サンジに、三つ目を『美しい』と言われたことを嬉しいと思うプリンと、ビックマムに忠実であろうとするプリンが、交互に現れ始めました。
サンジに好意的なプリンが、ビックマムの破壊行動を止めるべく、サンジのためにウエディングケーキ作りを始めるのでした。
分裂したプリンが苦労しながらも、ビックマムの『食いわずらい』をなんとか止めることに成功します。
しかし、正気を取り戻したビックマムの一団が、ルフィ達を追ってきました。
さらに、先回りしてサニー号の手前でカタクリが待ち構えていました。
カタクリとルフィは鏡世界へ
カタクリを鏡世界に誘いこんだルフィは、カタクリと一騎打ちを始めます。
ルフィ達とビックマムの決着はどうなる?
お茶会をだいなしにされ、食いわずらいを起こし、ホールケーキ城が崩壊した状態で、ビックマムがルフィ達を追い詰めていますが、その後、ルフィとカタクリ鏡世界での戦いにお話しが移っていっているので、ビックマムの状況は今のところ、わかっていません。
しかし、間違いなく、ビックマムは、マザー・カルメルの写真を割られたことでシャーロット・リンリンだった時の心の傷を露呈して、精神的なダメージを負っています。
ここに隙いるチャンスはあるでしょうか?
ここから、考察と予想になりますが、ビックマムの食欲は、人間の欲望を具現化していると考えます。
人間が欲望を捨てることが不可能なのと同じで、ビックマムの食欲を削ぐのは不可能です。
ではビックマムにどう対応すればいいのでしょうか?
彼女は制御できない食欲の根本にあるのは『寂しさ』です。
マザー・カルメルの本当の愛を、ビックマムは求め続けているのです。
マザー・カルメルの愛は偽りの愛でしたし、ビックマムは無意識にしろ、嘘の愛情のマザー・カルメルを抹殺したのです。
マザー・カルメルに求めた親子の愛情を超える、親子愛がビックマムと子供たちとの間に確認できた時、ビックマムは己の呪縛から解き放たれるのではないでしょうか?
ビックマムが、ビックマムを慕う子供達の愛情に気づいてないのです。
ルフィとたたかってるカタクリが、鍵になるのかもしれません。
カタクリのセリフに『ドーナツの穴までうまし』というのがあります。
ドーナツの穴こそ、ビックマムへ求める母の愛情であり、ビックマムがまだ与えていない愛だから穴なのです。
母の愛がない状態でも美味しいというカタクリの真意がビックマムに届いた時、ビックマムは救われるのではないかと、予想しています。
- ルフィたちと戦っている間、ビックマムは倒れない。
- ビックマムが、子供たちとの間の本当はちゃんとある親子の愛情に気づいた時、全てが決着に向かう。
このように予想しています。
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『ワンピース』の作品のテーマは、勇気や友情といった人間の在り方がテーマになっていますよね。
読む者に力強いメッセージ性のあるストーリーです。
一方で『ワンピース』の考察で、人間の抱える闇もまたテーマであると感じることはないでしょうか?
ビックマムは、『食欲』に支配されています。
そして、ビックマムが自覚しているかどうかは判然としませんが、求めているのは『家族愛』なのでは?と思えて仕方がありません。
継母マザーカルメルの愛が欲しかったシャーロットリンリン。
マザーカルメルが既に存在していない以上、ビックマムは『家族愛』をマザーカルメルからもらうことができません。
しかし、ビックマムには彼女を愛する子供たちがいます。
ビックマムは子供たちの親への愛情を、まだきちんと、わかっていないのではないでしょうか?
たとえばカタクリ。
彼がルフィと戦うのは、ビックマムのためですよね。
そして、カタクリは母としてのビックマムを守るために戦っているのだと思うんです。
ビックマムが、子供たちが、ビックマムを母として慕っているのを自覚できた時、満たされなかった心がようやく平穏を取り戻し、ビックマム自身がコントロールできなかった『食欲』も収まるのではないでしょうか?
つまり、ビックマムはルフィと戦って負けるのではなく、自ら求める物があることを認識すれば、ルフィとの対立は夢散してしまうのではないかと、予想しています。
皆さんはどう考察しますか?
ルフィたちとビックマムの展開はこれからですが、ビックマムの背景や今までの行動をもう一度振り返って考えてみるのも、面白いと思います。