星降る王国のニナの評判・評価、口コミ
星降る王国のニナは、しっかりと組み立てられたストーリーと設定が魅力の異世界王宮ラブストーリーです。
また、繊細な線や大きな瞳のキャラクターデザインなど、少女漫画で好まれる絵柄は可愛らしく、個性が強くない分幅広い人達に受け入れられています。
特に、主人公の表情には魅力があり、抗えない運命を背負いながらも、ころころと変化する感情を勢いよく表現しているのが特徴です。
ヒストリカルなストーリーの割に絵の書き込みが少なく全体的にライトな画面ですが、衣装の模様などに統一感を持たせ、異世界の世界観を丁寧に作り上げています。
貧困や大国の思惑など重厚なテーマをベースにしながらも、主人公と王子のラブストーリーをコミカルに展開するシーンがあり、王道の少女漫画として絵柄とストーリーのバランスが良い作品だと口コミなどで好評です。
表紙に採用されている水彩画風のカラーイラストや、アールヌーヴォ―調の扉絵なども華やかに描かれていて読者から評判が高く、夢のあるファンタジックな世界を表現しています。
貧困にあえぐ少女が王宮の姫として大国に嫁ぐと言うディープな設定は2巻からの展開でストーリーに大きく作用するほか、重要なキャラクターも登場し始めるので、1巻は序章で、見ごたえがあるのは2巻以降と、話が進行するごとに面白くなるとの評価をファンから受けていました。
続きが気になる作品ですので、電子書籍で一気に読むことがおすすめです。
電子書籍なら表紙の美しいカラーイラストを隅々まで見やすいですし、自分が好きなシーンだけを読むのも手軽にできます。
運命にくじけない主人公の強さと可愛らしさ、主人公を心から愛すイケメン王子のキャラクター、2人に訪れるすれ違いや宿命などが、10代の女性を中心に注目されています。
星降る王国のニナのあらすじ
星降る王国のニナのあらすじは、瑠璃色の瞳を持つ主人公の少女が、貧困に喘ぎながらも兄弟と必死に生きる姿から始まります。
少女が少年のふりをして男言葉を使うのは、珍しい瞳を持つことから人買いにさらわれないためです。
しかし、兄弟とケンカした上で裏切られ、フードを目深にかぶった2人組の男へ売られてしまいます。
服をはぎ取られ、女だと言うことも男達にばれてしまい絶体絶命の状況に陥りましたが、実は男達の正体は王宮の人間で、事故で死んでしまった姫の代わりに少女を大国へ嫁がせようとしていたのです。
男の1人は王宮に住む王子で、少女へ有無を言わさず姫としての厳しい教育を受けさせていきます。
一方で王子は義理の弟や王妃との確執に悩まされる日々を送っていました。
少女が王宮を抜け出した時、既に自分の存在が抹殺されていることを思い知り悲しみに暮れる姿に、王子もまた偽物として生きる自分と少女を重ね合わせます。
本名で呼んでくれる人がいなくなったと訴える少女へ、彼は2人だけの時は名前で呼ぶことを約束するのです。
王子が王宮内の思惑から命を狙われていることを知った少女は、彼を救うために権力者の1人とされる大上皇へ願い出ますが、偽物の姫だとばれてしまい地下牢へ投獄されてしまいます。
しかし、大上皇は偽物の姫が王子や国にとって力になる存在か試すために、少女を脅しただけでした。
脅しに全く怯えない少女へ国の運命を託した大上皇は、10年前に病死した王子に代わる少年を王子として育て上げた人物でもあったのです。
王子は自分が偽物だと少女に明かし、互いに互いを死なせたくはないと伝え合いキスをして想いを認め合いました。
その後、本物の王子が死んだ原因や王子を苦しめている元凶が国王にあると少女は知り、大切な人を守るために大国への嫁入りを決心し、王宮を去るところでコミック3巻へ続きます。
星降る王国のニナの主要人物紹介
「ニナ」は、星降る王国のニナの主人公で可愛く勝ち気な少女です。珍しい瑠璃色の瞳を持つ少女で、崖から馬車ごと転落して死んだ青い瞳を持つ姫アリシャの代わりになる宿命を背負っています。
貧困地区で兄弟2人と暮らしていましたが、兄弟の1人が死んだことで別の兄弟とケンカをし、裏切られた挙句に人買いへ売られてしまいました。
売られた先が王宮で、偽物から本物の姫となるべく王子のアズールから教育を受けながら王宮での時間を過ごし、王族の抱える問題や思惑、アズールの境遇などを知っていきます。
少年のふりをして生きてきたため、言葉がやや乱暴になるのがクセですが、弱い人を見捨てない優しさや強さを持っている少女です。
やがてアズールへ心を開き惹かれていきますが、アズールを守るために王国の思惑どおりに大国ガルガダへ嫁ぐことを決心します。
「アズール・セス・フォルトナ」は、フォルトナ王国の第2王子として育てられた青年です。王宮の思惑によって大国に嫁ぐはずだったアリシャ姫を失い、貧しい暮らしをしていたニナを偽物の姫として選んだ人物で、後にニナと両想いになります。
大上皇によって王宮に連れられて来た偽物の王子で、王宮のために生きて何も欲さないことを誓わされた過去を持っている人物です。
「ムフルム」は、フォルトナの第1王子で、現王妃の息子です。ポッチャリとした容姿が特徴で、母の王妃がアズールを煙たがっているのとは関係なく、兄の存在に憧れています。
ニナと一緒にアズールの弱みを握ろうとして失敗するも、そのことがきっかけでアズールへ素直な気持ちを見せるようになりました。
「セト王子」は、大国ガルガダの王子で、ニナが嫁ぐ相手です。連れられて来た王妃候補を撃ち殺す非道な人物で、オウムのニィナのみを大切にしています。