七つ屋志のぶの宝石匣の評判・評価、口コミ
大人気を博した「のだめカンタービレ」の作者、二ノ宮知子先生の最新作として知られる漫画 「七つ屋志のぶの宝石匣」は、質屋と宝石を題材にした作品です。
のだめを期待して読み始めた人が、全く違う話で驚くことが多いようです。
しかし、作者独特の穏やかな雰囲気や、読みやすさが魅力となっています。
宝石に関する部分がメインとなっている為、興味がない人には敷居が高いのではないかと思う事も多いですが、全くそんなことはありません。口コミや評判では宝石に興味がない人でも読みやすいという声が多いです。
主要キャラの家族が失踪しているなど重いテーマも含まれていますが、基本的には明るくさらりと読める作品として読んだ人に評価されています。
宝石鑑定士という仕事の事だけではなく、宝石鑑定の世界についても少し知ることができる作品です。
電子書籍でなら一度に既刊を全て買うことができるため、探し回ったり持ち歩きで重い思いをせずに読むことができます。
堅苦しそうに思う人もいますが、質屋の家族や宝石鑑定士の友人関係など、個性的な人物が周りを固めている為、ユーモラスに読むことができるところも評価されているポイントです。
電子書籍の無料サンプルを読んではまったため、1巻から購入したという人もいます。
様々な職業の人が活躍する作品を描いている作者だけあり、しっかりと取材した結果が作品に生かされているところも魅力です。
女性向けの漫画であるにもかかわらず、恋愛要素がとても薄い作品となっている為、少女漫画独自の恋愛描写が苦手と感じる人にも読みやすい作品となっています。
一見すると少女向けの作品と勘違いされそうですが、少女だけではなく大人が読んでも、十分面白いと感じる作品です。
七つ屋志のぶの宝石匣のあらすじ
あらすじは主人公である顕定が、祖母から宝石を見せられるシーンから始まります。
祖母は顕定が守り継ぐべき石、我が一族を繁栄させてきた豊饒の石だといい、羽を広げて赤い空を翔る鳥のない放物の入った赤い宝石を見せます。
東京下町の質店である倉田屋には、色々な物や人が集まります。
下町ならではの人間味あふれる場所として知られており、意外な物まで持ち込まれることも多いです。
希少な宝石を買い取って喜んでいた倉田屋の主が宝石を見ていた時、急な雨の中を「歴史に残る名家」北上家の女性が孫息子を連れて訪れます。
彼女は孫息子である顕定を質に入れ、資金を要求しました。
子供のころ彼女にあこがれていた主は「3年以内に迎えに来ないなら孫娘と婚約させる」との約束のもとに、資金を提供します。
時が流れフランスの老舗高級ジュエリー店「デュガリー」日本支店で働く主人公、顕定は子供の頃に見た赤い宝石を探し、顧客たちに見せてもらっています。
そんな時、あるセレブマダムから大きなダイアの鑑定を託されました。
一方、倉田屋の孫娘であるもう1人の主人公、志のぶのもとにブルーダイアが持ち込まれます。
一見するとブルーダイアのように見えるその宝石は、実はジルコンと呼ばれる石で、ダイアではありませんでした。
実は志のぶは宝石を感覚的に鑑定することができる能力の持ち主で、祖母の形見のブルーダイアを売らないほうがいいと持ち込んだお客に進言します。
しかし、お客はお金が必要だからと、話を聞かず買取を希望です。
困っていたところにダイアの鑑定のための顕微鏡を借りに来た顕定が訪れ、代わりに買取手続きを済ませます。
手続きを済ませてからダイアを顕微鏡で見ていた彼の後ろから、志のぶも見せてもらいますが、彼女には驚く物に見えるのです。
この続きは電子コミックでチェックしてみてください。
七つ屋志のぶの宝石匣の主要人物紹介
「七つ屋志のぶの宝石匣」の主要人物紹介です。
主人公の1人である北上顕定は、フランスの老舗高級ジュエリー店である「デュガリー」日本支店の外商という仕事をしています。
質流れをしてそのまま倉田屋で暮らし、倉田の祖父によって後継者として育成されていましたが、現在は倉田屋の裏に部屋を借りて一人暮らしです。
外商をするだけあって顔立ちの整った男性で、高校時代に商店街のマドンナ・コンテストで女性陣をおさえて優勝した伝説を持っています。
物腰の柔らかさと顔立ちで多くの女性を虜にし、顧客としている人物です。
元は名家の人間であるにもかかわらず江戸言葉も身につき、下町育ちの青年となっていました。彼が店に出ると2日間で1か月分の売り上げを稼げるほどの人気の持ち主です。
もう1人の主人公である倉田志のぶは高校2年生で、洋菓子が苦手で和菓子が好き、時代小説が好きなど和風の趣味に傾倒していますが、学校で剣道部に所属してごく普通の学生生活を満喫しています。
母親の離婚によって母の実家である倉田屋で宝石鑑定を任せられており、感覚的に宝石の「気」を見ることができる不思議な能力を持っている女の子です。
また、普段は倉田屋でブランド買取担当をしている志のぶの母親である倉田百合江は、資産かに嫁いだけれど離婚して戻ってきました。
資産家に嫁いで暮らしていただけあり、ブランドに関する鑑定眼は確かなのですが、自分がほしいものがあると勝手に使ってしまう残念な特性の持ち主です。
この母がいまいち頼りない為、志のぶはしっかりしており、2年前に亡くなった祖父の後を継いで自分が倉田屋を継ぐと決意しています。
主要キャラ以外にも多数の脇役キャラが存在しており、話を盛り上げています。