天堂家物語の評判・評価、口コミ
この漫画の舞台は、江戸時代末期からの混乱後の明治維新の時代です。斎藤けん氏による少女漫画で、ラブストーリーとなっています。
この作品では、育ての親である「じっちゃん」を病で亡くした、孤独な少女が登場します。この少女が主人公で、人を助けて死ぬことを目的に、危険を顧みずに行動をしていきます。
そんな少女はある日、川に身を投げた伯爵令嬢を助けます。伯爵令嬢は天童家に嫁ぐことを恐れて、自らの命を絶とうしていたのです。
この天童家は名家と言われていますが、何かと不穏な噂の絶えない家です。
なので、人を助けて死ぬことを目的にしていた少女が伯爵令嬢の身代わりとなって天童家に嫁ぎます。
そこには、冷徹な令息がいるのですが、少女はいつしか彼を生きるための理由とするようになります。
このように、命を懸けたラブストーリーとなっているので、よくある少女漫画の明治時代ものとは違う作品です。
そこが、読者からも評価されているので、総じて口コミなどの評判も良いようです。絶妙なテンポ感がくせになるという意見もあります。
この漫画は風変わりな雰囲気の中で、不穏な緊張感が盛り込まれ愛を生み出し、成長させる過程が描かれています。
ちょっと変わったラブストーリーを読みたいと思っている方には、おすすめの漫画だと言えるでしょう。
天堂家物語は、電子書籍で読むことができます。
電子書籍は紙の本のように置き場所をとらず、いつでも好きな時にスマホで読めるので便利ですよ。
是非、この変わった雰囲気を感じさせるラブストーリーの漫画を電子書籍で読んでみてください。
天堂家物語のあらすじ
この作品のあらすじや見どころをご紹介します。
電子コミック『天堂家物語』の主な舞台は、明治維新後の日本です。
自分の名前も知らない捨て子の女の子が、山奥で一人暮らしていた老人に拾われました。しかし、育ての親である老人の「じっちゃん」を病で亡くし、孤独な少女となります。
少女は、もう一度空の上でじっちゃんに会いたいと思い、人助けをして死ぬことを願うようになります。
そんな彼女はある日、川に身を投げた伯爵令嬢の鳳城蘭を助けるのです。
蘭は天童家に嫁ぐことになっていました。しかし、名家と呼ばれている天堂家では、家の人間が変死したり、使用人が行方不明になったりとよくない噂が絶えず囁かれていました。
そのため、蘭は嫁ぐのを怖れて、自らの命を絶とうとしていたのです。
そんな蘭に少女は、自分が蘭になって身代わりに天堂家へ赴くことを約束し、蘭に逃げて生き延びるように伝えます。
そして、少女が蘭として嫁いでいくのですが、天堂家の令息である天堂雅人は、嫁いできた蘭が偽物であることをすぐに見破ってしまうのです。
天堂雅人はその少女を罪をとがめ、少女を厳しく叱責しようとします。
ただ、その少女が自分の命をかけて人助けをしようとしていることに興味を持つようになります。
やがて少女は新たに「らん」と名乗り、日常は使用人として過ごし、時には雅人の婚約者の「鳳城蘭」として、天堂家で新しい暮らしを始めていくことになるのです。
そして、「らん」は様々な策略、謀略が渦巻く天堂家の跡目争いに巻き込まれていくこととなります。
しかし、当初は恐ろしいだけの存在だった雅人に対し、時間をともにするうちにだんだん理解できない感情が芽生え始めるのです。
また、雅人も次第に彼女に惹かれていくようになっていきます。
天堂家物語の主要人物紹介
ここでは、天童家の主要人物を紹介します。
蘭(らん)は、この作品の主人公で蘭は自分の名前すら知らなかった捨て子で、山に一人暮らしをしている老人に拾われました。
そしてその老人が亡くなったとき、彼はその後自殺を図ったが失敗してしまいました。
それ以来自分が、「人を助けて自分が死ぬ」という気持ちにとらわれてしまいました。
自分には名前がないので、天童家に住み始めてから便宜上「蘭(らん)」と呼ばれるようになります。
天童正人は、16歳の学生で天童家の前任者の長男で貴人の秘密の子で天邪鬼でもある美男子です。
この人物は「この家を滅ぼす」という計画を持っています。目的のためには手段を選ばず、年齢にそぐわない威圧感を持っています。
表向きは冷徹で無表情を装っていますが、らんに対しては特にあまのじゃくで、感情豊かないじめっこになりがちです。
立花修一郎は、天童家の学生で正人に忠誠を誓っています。
みさおは、家長の長女であり死んだ貴人への執着を放棄することはできず、雅人を身代わりにしています。
直人は、家長の三男で遊び人のような人物です。
義人は家長の次男で、隼人は家長の長男です。ただ、二人とも病弱です。
晶は家長の長女で、女子校に通い休みをとる傾向があります。しかし、成績は優秀です。そして、周の双子の姉で潔癖症でもあります。
彼女は正人に夢中になっており、周にラン・フェンチェンを殺すように頼みます。
天童周は天童家長の次男ですが、その存在は秘密にされていて晶の双子の弟です。彼は試験のために、晶の代わりに女子校に行っています。
月城雪人は天童家長の次男です。
鳳城蘭は鳳城伯爵の三女です。左目の下にほくろがあり、天童正人と結婚することになっていましたが、身を投げて逃げようとします。また溺れるところで助けられた女性でもあります。
タキは、天童家の使用人で身代わりとしてきた蘭(らん)と友達になります。
このように、この物語は登場人物が多く覚えるのに苦労しますが物語が面白いのですぐに覚えることができ苦労するのは最初だけだと思います。