結界師への転生の評判・評価、口コミ
文字どおり転生モノの作品ですが、いきなり無双状態で始まるような定番のストーリー展開ではありません。
序盤は全体的に暗めなテイストになっているため、他の転生モノと同じノリをイメージして読むと驚くことになるでしょう。
シリアスな内容に衝撃を受けたという意見が多く見受けられます。
しかし、そういう人たちですら大半が途中で読むことをやめていません。なぜなら、目を離せない仕組みが物語の中にいろいろとされているからです。
希望が見えたと思った途端に突き落とされるような悲しいシーンがたくさんあります。
しかし、決して不快感を伴うものではなく、読んでいるうちにそれが癖になってしまう人が続出しています。
大きな流れを見ると主人公が成長していく様子を軸にしているのですが、その方向性が明らかに一般的な漫画とは異なっているのです。
勇者になって魔王を倒すようなストーリーとはまったく異なっているので、斬新な転生モノを探している人からの口コミの評価はとても高いです。
このような作品がなぜこれまで誕生しなかったのか疑問に感じる声も大きく見受けられます。
まさに転生モノの固定観念をぶち壊す作品であり、もはやダークファンタジーの傑作に分類してもよいと主張している人も少なくありません。
いずれにせよ、ストーリーが秀逸であることは間違いなく、序盤の鬱な展開を読み終える頃には夢中になっているでしょう。
そのような感想を述べている人が多く、主人公を応援するコメントがネット上にはたくさん溢れています。
感情移入という点では他の転生モノの追随を許しません。
また、絵がとても綺麗である点も評判がよいポイントで、電子書籍の人気の高さに大きく貢献しているのが実情です。
結界師への転生のあらすじ
主人公が異世界で目を覚ますところから物語は始まります。
しかも奴隷という身分であり、年齢も6歳というのですから逆境以外の何物でもありません。
唯一のポジティブな要素といえば、結界のスキルを持っていることぐらいです。
奴隷として廃棄されそうでしたが、運よく主人に引き取られてその後は訓練をひたすら続けることになります。結界師として主人の役に立つことしか彼に生きる術は残されていなかったからです。
その才能を開花させていくシーンは本作の見どころですが、それを感じさせないぐらいの災厄が連続で襲い掛かってきます。
くじけない強い心を持って、必死に抗いながら乗り越えていくことで飛躍的な成長を遂げていくのです。
その実力で王国軍で起こったクーデターを鎮圧するような功績もあげました。ところが、王都の崩壊をはじめとして、さまざまな苦境がまた訪れることになります。
しかし、諦めずに努力を続けることで、大人になった彼は帝国の侯爵にまで上りつめました。
しかも妻を2人も迎えて、やっと幸せな生活を送り始めます。
しばらくして皇帝の勅命を受け、ある領土を治めることになりました。
一般的に見れば出世ですが、やはりそこに待っていたのは新しい苦難です。治安がとても悪いですし自然災害も起こっています。
あらすじがどこまで進んでも、順風満帆なルートに入ることはありません。
それがこの電子コミックの醍醐味であり、着実に乗り越えていく様がこの後も描かれ続けることになります。
その結果、奴隷からスタートしたのにもかかわらず、故郷の王になるという大出世を遂げました。
ところが、やはりトラブルがたくさん降りかかってくるので、家族や国を守るための奮闘劇がその先も展開されていきます。
結界師への転生の主要キャラクター紹介
本作の主人公は「リノス」であり、彼の転生前の素性は34歳の男性プログラマーでした。
結界のスキルは持っていますが決して万能ではなく、いろいろな人に助けられながら物語は進んでいきます。
周囲の人を引き付けて味方にする魅力は彼の大きな武器の一つです。
しかし、好ましい状態が持続しないことも大きな特徴になっています。
悲劇の主人公という表現がぴったりで、何度も絶望的な状況に追い込まれてしまうのです。
自分を救ってくれた恩人たちが殺されてしまうなど、常に相当なハードモードで突き進んでいきます。
とはいえ、目まぐるしく展開していく中で、少しずつ前進している手ごたえを感じることも多いです。
いつも運命に翻弄されながらも成長していき、何度も心を前向きにリセットする芯の強さも持っています。
「エルザ」は主人公が奴隷だった頃の主人です。
彼女がいなければ主人公の運命は早々にしてい閉ざされていたでしょう。
奴隷として扱うのではなく、まるで自分の子どものように接し、しっかり教育まで施してくれました。
それには、かつて子どもを亡くした経験があることも関係しています。理由はともあれ、主人公は恩を深く感じて彼女に一生の忠誠を誓っているのです。
「ファルコ」も主人公にとって、掛け替えのない人物の一人です。
あらゆる魔法を使いこなす大魔法使いで、主人公の魔法のポテンシャルを見抜いて特別な特訓を行ってくれました。
ただし、人格に大きな問題があるうえに極度の女好きであることが難点です。
酒癖も悪くて見習えないところも多いですが、主人公は彼の卒業試験に臨んで、それをクリアすることで大きく成長しました。
とても頼れる人物の一人であることは間違いありません。