ブルーピリオドの評判・評価、口コミ
群像劇の漫画作品ブルーピリオドは、既に何巻か刊行されていますが、1巻目にして既に圧倒的な評価を獲得しています。
電子書籍版も配信されていますから、より手軽にいつでも作品を読み始めることができます。
ブルーピリオドの評判は絵のクオリティが高く没入感もあって、作中の主人公のように読者も作品にのめり込めると口コミなどで好評です。
また最初はよくある設定だと思っていても、気がつけば引き込まれていて読むのを止められないといった声もあります。
更に創作意欲が掻き立てられるのもブルーピリオドの特徴で、特に絵を描きたくなるという読者が少なくないようです。
いずれにしても、絵のインパクトが大きい上にストーリーも負けていませんから、ブルーピリオドは出だしから抜きん出ているといえるでしょう。
美大の世界を覗くことができたり、美大を知っている人にとっては頷ける内容となっています。
何かに夢中になる素晴らしさが分かったり、線画の魅力が分かると評判ですから、打ち込めることがなかったり絵に興味がなかった人の間でも評価されている傾向です。
とにかく掴みが上手く引き込むレベルも高いので、ブルーピリオドは漫画界の大型新人だといえます。
作品の説得力の高さは、芸術系の高校や大学の経験を持つ作者によるところが大きく、やはり絵のクオリティが多くを占めています。
美術という、ある意味で切り込むのが難しいテーマですが、この作品は見事に娯楽に昇華しており、だからこそ高評価を獲得できているわけです。
2巻以降も人気は衰えることなく、むしろ評価は少しずつ上って評判が評判を呼んでいるほどです。
現在も連載中で今後の展開にも期待が持てますし、今からでも電子書籍で読み始めてみるべきおすすめの漫画です。
ブルーピリオドのあらすじ
コミックのブルーピリオドのあらすじは、朝まで友人達と遊んだり楽しく高校生活を過ごしている2年生の矢口八虎が、美術に出合うことから始まります。
八虎は成績優秀で何でもそつなくこなしますが、そのせいで人生の目標が定まらず、特に何をするでもなく高校生活を送っていました。
ところが八虎は偶然美術の世界に触れたことで、少しずつのめり込むようになっていきます。
上級生が描いた1枚の絵を切っ掛けに、八虎は絵を描き始めることになります。
そして難関校の東京藝大油画科入学を目標に定め、本気で勉強を始めるのでした。
学校の美術部から、美大受験に備える為に予備校に通い始め、そこで個性的な受験生達と出会っていきます。
時に触発されながらも、前を目指して歩み始めるのがブルーピリオドのあらすじです。
いわゆるスクールカーストで上位のリア充が、知識も経験もないところから美大を目指し始めることで、青春群像劇が幕を開けます。
やりたいこともなく、情熱を注ぐ何かに出合うこともなかった八虎は、絵を描くことで好きなものに向き合えると気がつきます。
美術の授業で好きな風景という課題が出され、まどろみの中の青く見える早朝の渋谷が好きなことを思い出します。
しかし八虎は、それを好きと口に出すことを恐れていたと自覚するのです。
完成させた絵が褒められたことで、八虎は美術というものに興味を持ち、やがて実質倍率200倍ともいわれる東京藝術大学の挑戦を決めることになります。
好きなことを趣味のままにせず、言い訳にしないで人生を賭けて挑戦しようとする姿が、周囲の人達を惹きつけたり読者も惹きつけます。
美大専門の予備校に足を踏み入れた八虎は人生で始めて天才と出会い、身の丈を思い知らされることで改めて決意を固めます。
ブルーピリオドの主要人物紹介
ブルーピリオドの主人公矢口八虎は、交友関係が充実している高校2年生で、そつなくこなせてしまうことに手応えのなさを感じています。見た目は金髪で不良ですが、成績は優秀で空気を読むのが上手い優等生でもあります。
夜は酒を飲んで騒いだり、タバコを嗜む遊び人でもありますが、勉学の方はトップクラスの成績です。
与えられたノルマをこなし人付き合いと勉強に励む空虚な日々の中で、美術と出合ったことで人生が大きく動き始めます。
八虎の同級生で美術部員の鮎川龍二は、見た目がロングヘアーで心は乙女という女装男子です。女子からの人気が高い一方で男子の隠れファンも多く、鮎川から取ったユカちゃんと呼ばれることを好みます。
八虎とは本音で言い合える仲ですが、一言余計な性格が仇となり度々喧嘩に発展します。
八虎にとってはアドバイスや勇気が与えられる人物で、美術部に入学する切っ掛けも作っています。
高橋世田介は八虎が美大専門の予備校、東京美術学院の冬期講習で出会うことになる天才です。同い年でありながら才能と技術、それに孤高を思わせる性格は、八虎を奮発させる良きライバルです。
コミュニケーションが苦手で友人がいない点は八虎と正反対ですが、努力を認めつつも性格を疎み毛嫌いするなど、何かと八虎を意識することになります。
美術部の森先輩は1歳年上で部長を務めており、絵に対して真剣な姿勢を見せる人物です。
八虎が美術に興味を持つ切っ掛けになったのは、この森先輩が描いた1枚の絵です。
小柄で普段の頼りなさそうな印象と異なり、絵に向う時は周りを驚かせる集中力や気迫を見せます。
佐伯先生は美術部の顧問で、穏やかという表現に相応しい物腰の柔らかい初老の女性教師です。
顔は笑っていても核心を突く言動をするので、油断できないタイプと評されています。
掴みどころのない人物ですが、八虎に美大受験の厳しさを教えつつ導く味方でもあります。